第9回:「ピアカウンセリング」
2012年 1月 27日 金曜日
年末年始、皆さまはどのようにお過ごしでしたか?? 忘年会・新年会でついつい食べ過ぎ(飲みすぎ)、顔の丸さに磨きがかかったピグです。
大学時代の友人との忘年会で、「ピアカウンセリング」についての話題があがりました。 「ピアカウンセリング」…‘カウンセリング’は知っているけど、‘ピアカウンセリング’って?という方もいらっしゃると思います。
Peer=仲間、つまり同じものを共有する人という意味です。
人間は、機会があれば自分自身の問題を解決する能力をもっています。 カウンセラー(同じ問題をもつ仲間)が話をきいて共感し、問題の解決に寄り添って、最終的には相談者自身が自分の力で問題を解決する力を培っていく、ということなのですが…ちょっとカタいですね。
ざっくり言えば、仲間に悩みを話しながら考えを整理したり、気付いていなかった自分の気持ちに気付いたりする中で、自分自身で悩みを解決する方法を探していく。それがピアカウンセリングです。
実は私、大学時代にピアカウンセラー養成講座なるものを受け(夏休みの数日間、缶詰になって講義を受けたりアクティビティをしました)ピアカウンセラーとしてささやかながら活動していました。
講義では、話を聞く姿勢・相槌の打ち方など相手の話を引き出す具体的なコミュニケーションスキル等を学びました。アクティビティではカウンセラー・カウンセリーどちらの立場も経験する中で、仲間に自分の話を受け止めて貰えた・共感して貰えたと感じた時のほっとした気持ちを実感したり、聞き手の話の聞き方ひとつで話し手の感情や考えは変わることに驚いたり。簡単な気持ちで参加した講座でしたが、思った以上の学びがありました。
その時は自分が電話の仕事をするなんて思ってもいませんでしたが、メディカルラインで働き出しそのときの学びを思い出す機会が多々ありました。
ナースチームの担当窓口には、医師・薬剤師などの医療関係者だけではなく、患者様やそのご家族からの相談も多く入ります。特に患者様やご家族からのご相談では、「今困っている事」で電話を頂いた背景に「治療や日常生活についての悩み・不安」があることも多いです。
相談を受ける私は、お電話頂く方と全く同じ立場・同じ仲間という訳ではありません。
でも、お電話いただいた方の背景を考えて、時には相談者の方とPeerであるようにその気持ちに寄り添って。ただ目の前の問題を解決するだけでなく、相談者が自分の気持ちを整理したり気持ちが前向きになるような手助けが出来たなら。
そんな風に思いつつ、今日もデスクに向かうピグでした。
Posted by nurse005.
カテゴリー: 日記.