「ストレスコーピングについて」

2022年 4月 20日 水曜日

毎日暖かく、過ごしやすい季節になりました。春は転居や異動など変化の多い季節でもあります。知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいませんか?

今回はストレスコーピングをテーマにしてみました。

 

まず、ストレスコーピングとはストレスに対処することを意味します。

ストレスは「ストレッサー」「ストレス反応」「認知」の3要素から成り立ちます。

例えば、上司に挨拶しても返事がなかった場合、みなさんはどのように感じますか?

私嫌われているのかも?と感じ、落ち込んだとします。この場合、「ストレッサー」は上司、「ストレス反応」は落ち込み、「認知」は嫌われているかも?と感じたことが該当します。

一方で、声が聞こえなかったのかな?くらいに感じ、特に気にしない方もいると思います。このように、捉え方=認知の違いがその後のストレス反応に大きく影響すると言われています。みなさんはどちらでしょうか?私はたぶん前者です…(笑)

 

このように捉え方=認知に対してコーピングを行うことを「情動焦点型コーピング」と呼びます。自分自身の捉え方を変えることで、ストレスを軽減させる方法です。しかし、残念ながらそれだけでは解決できない問題だってあると思います。(パワハラなど)そういう場合は、問題焦点型コーピングを活用します。これは、環境や周りの人間の考え方を変えるすなわちストレッサーに対してコーピングを行うことによって、ストレスを軽減させる方法です。

 

「情動焦点型コーピング」をうまく活用するポイントは、物事を悲観的に捉えすぎないことです。ストレスを感じたときは、一度冷静になって、ネガティブモードになっていないか振り返ることが大事です。また、友人や家族に相談することで客観的な意見を聞くことができ、視野が広がります。こうした経験を積み重ねていくことで、物事をポジティブに捉えるクセをつけると良いそうです。

 

「問題焦点型コーピング」のポイントは、環境を変えるためには他者の力も借りることや、ストレッサーから距離を置くことなどが挙げられます。パワハラなど自分だけではどうにもできない問題は人事などに相談する、気が乗らないなら無理に人と会わないなどです。

 

「情動焦点型コーピング」は、ストレスの改善には効果的ですが、ストレスの元がなくなったわけではありません。自分の認知を変えてもストレスが軽減しないときは、自分ではなくストレッサーに焦点をあてる「問題焦点型コーピング」への切り替えが必要です。

 

長くなりましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。

ストレスが溜まったとき、ふとコーピングを思い出していただけると幸いです。