ピアノの調律についてのお話

2023年 1月 20日 金曜日

皆様、あけましておめでとうございます。

年末年始もあっという間に過ぎてしまいましたが、どのように過ごされましたか?

私は久しぶりに実家に帰り家族や親戚と過ごすことができました。

 

さて、私はピアノを弾くことが好きで、実家に帰るとピアノを弾いたりしています。

また、毎年冬になるとピアノの調律師さんが実家のピアノを調律しに来てくれます。

私の姉もピアノを習っていたので、何十年もお世話になっています。

この時期になると「そろそろ調律の時期だな~」と思い、そこで今回はピアノの調律について調べてみました。

■ピアノの構造と調律について

ピアノは一般的に88個の鍵盤がありますが、1つの鍵盤に対して1本~3本の弦が張られています。弦の数が多いほど高い音を奏でます

また、ピアノは鍵盤を押した時、鍵盤と連動したハンマーが弦を叩くことで音が出ます。

 

ピアノ調律は3つの柱からなります。

 

『調律』

・・・弦の張力を加減しながら音の高さを調節し適切な音程にする

⇒調律の際は1本1本の弦について音を調整するそうです。

そのため1つの音に対し3本の弦をそれぞれ調整する鍵盤もあり、総数220本の弦の音程を調整します。

ここで、ギターを弾く方はご存じかと思いますが、ギターではチューナーを使用し弦の音程を確かめると思います。

しかし、ピアノの場合、基本的には音叉で基本の音を確認し、あとは調律師の耳で音を合わせるそうです!

 

『整調』

・・・鍵盤を押す時の弦が弾かれるタイミングを調節し、鍵盤をたたく感覚を調整する

⇒ハンマーから弦までの距離やハンマーの動き具合などを調節し鍵盤の感覚を確かめるそうです。また、ペダルを踏んだ時の鍵盤の感覚も調整します。

鍵盤の感覚は奏者によっても好みや弾きやすさがあるため、奏者の希望に合わせて調節することもあるようです。

 

『整音』

・・・音の響きや音質を調整する

⇒主にハンマーを調節します。ハンマーは年数が経つと固くなり音質が変化するため、ハンマーをヤスリがけしたり、弦からハンマーが離れるタイミングを調節して音質を調整するそうです。

 

この他にも、最終作業として複数の鍵盤を弾いた際の全体的な音色のバランスの調整、ペダルの響きの調整、ピアノのお掃除なども行います。

 

流れは以上になります!

 

ピアノの調律は1時間から2時間ほどかかりますが、以上のことを時間内に行っていると思うととても大変な作業ですね。

 

また、調律師は自身の耳を使って何度も音を確認する必要があり、とても繊細な職業です。実際に調律中は静かな環境でなければなりません。

幼い頃は、調律師さんと一緒にピアノの中を覗いたり話しかけたりした記憶があり、今思えばすごく邪魔をしていたなと反省しています・・・。

今は家族の中でピアノを弾く人はいませんが、今でも調律師さんには毎年来ていただいているようで、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

楽器の調律について知る機会はあまりないですが、このように調べてみると奥が深い職業であり、その方のおかげで音楽が成立していると思うと素晴らしいなと思いました。

皆さんもよく聴く音楽や好きな楽器などがあれば是非掘り下げて調べてみて下さい♪

 

これから寒い日が続くと思いますので、体調に気を付けてお過ごしください。