麝香(じゃこう)について調べてみました
2023年 11月 20日 月曜日
みなさん、こんにちは!
入職して半年が経ちました。まだまだ分からないことは沢山ありますが、少しずつできることを増やしていけるように日々業務に取り組んでおります。
今回11月のブログ担当をするになり、せっかくなら調べようと思って後回しにしていたことを調べたいなと思いました。
私は普段電車通勤をしているのですが、時々電子広告でクイズが流れます。そのクイズの中で、一つ印象に残っているものがあります。
【Q.香水の原料などにも使われるムスクとは、何の動物から採取できる香料か】
ムスクという言葉は最近香りの付いている製品などでよく聞きますが、動物由来という事はもちろん、そもそも香りと動物をあまり関連付けて考えたことがありませんでした。
答えは「鹿」。
そして「麝香」という物が原料となっていると説明がありました。なんだか漢方などで使われそうなとても難しい漢字なのですが、これで「じゃこう」と読むようでした。
私はもともと漢字を覚えるのが好きなので、漢字と読みだけをとりあえず覚えて満足し、特に深く調べることもないまま電車を降りました。
この出来事を思い出し、「麝香とはどんなものなんだろう。香水以外にも使われているのだろうか。漢方のような漢字からして、医療にも関係がありそうだしこれはナースブログとして良いのではないか?」と思い、調べる事にしました!
【麝香(じゃこう):musk(ムスク)】とは、、、
動物性香料。雄のジャコウジカの、お腹の辺りにある香嚢(こうのう)から得られる分泌物を乾燥したものだそうです。もともとは香嚢から出る強い香りによって、メスを引き寄せたり、縄張りを示したりしていたようです。もとの香り自体は、アンモニアのような獣のような不快な臭いだそうですが、ごくわずかな量を香水に加えるだけで、甘く粉っぽい香りになるようです。不思議ですね。
また、麝香の香りはかなり遠くまで広がる拡散性を持っており、香水の香りを長く持続させる効果があるため、香水の素材として古くから重要とされてきたようです。
漢字の起源も、「鹿の放つ香りが矢を射るように遠くまで飛ぶ」ということからつけられたそう。
ただ、その魅惑的な香りからジャコウジカは乱獲されてしまい、現在は絶滅の危機に瀕しているようです。そのため、ワシントン条約によってその商業目的の取引を制限されており、現在はほとんどが化学合成などの代替香料を使用しているとのことでした。
麝香は高級な香水の原料として有名なようですが、古くから動物生薬としても重宝されてきました。
血流を改善し、疼痛などを緩和するといわれています。
そのほかにも、強心・興奮・鎮静・解毒作用や、小児の癇癪・神経衰弱症・心腹痛に効果があるといわれています。
ストレスにもとても効果的で、即効性もあるといわれています。ストレスによる睡眠中の過度の緊張を和らげ、睡眠リズムを整える作用もあるようです。このことから、「飲むアロマテラピー」ともいわれているんだとか。
ちなみに、他にも香料を取ることができる動物がいるのか調べてみたところ、ジャコウジカを含めて4種類しかいませんでした。
他の3種類は、【マッコウクジラ、ビーバー、ジャコウネコ(霊猫)】です。
香料名は以下の通りです。
- マッコウクジラ【竜涎香(りゅうぜんこう):ambergris(アンバーグリス)】
- ビーバー 【海狸香(かいりこう):castoreum(カストリウム)】
- ジャコウネコ 【霊猫香(れいびょうこう):civet(シベット)】
聞いた事のある香料はありましたか?
今回は動物性香料の「麝香」について調べてみましたが、知らないことをたくさん知ることができて面白かったです。これから香水を見かけたら、まずは成分表を見て、どんな香料が使われているのか確認してみようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
Posted by nurse005.
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