2015年 6月 20日 土曜日

ご無沙汰しております。5年目に突入してしまいましたNEXです。周りを見渡せば素敵な後輩に囲まれ、ナースチームもすっかり大所帯になりました。

今回は私が看護学校時代に鬼教務から貰った言葉について書かせて頂きたいと思います。
誤解が無いように説明させて頂きますと、鬼教務というのは学校の教育方針が

『患者様のお役に立ちたくてせっかく頑張って資格を取得したのに、現場に出て様々な困難に出会った時、乗り越えられずに離職してしまう看護師も少なくない。
それでは最初の志も努力も患者様の為に活かせず勿体無いので、学校では敢えて厳しい指導を行い、理不尽に思えるような言動や理解出来ない事に対して耐性をつけさせる』

という方針でしたので本当は優しいけど敢えて鬼教務になって下さっていた方です。
ちゃんと説明を受けてのご指導でしたが、それでも、タイムスリップして過去に戻れたとしてもあの卒業を迎えた3/31より以前には絶対に戻りたくないと誰もが思う位の日々でした。
懐かしいなあ。

さて、そんな鬼教務からHRにて
『尊敬出来る人はいますか。いる人は心の中で思い浮かべて下さい』
と言われました。

親とか友人とか、今も変わらず私を見守り支え続けてくれている人達が思い浮かびました。

続けて、
『職場の人や今まで働いていた職場での上司を思い浮かべた人はいますか』
の問いに、極僅かの級友しか手を挙げられませんでした。
私も当時は若かったので、上司に歯向かえど、謙虚って何それ?美味しいの?という若さ故の生意気さが前面に出ており、頑張っても捻り出せず。
尊敬出来る人なんて、そんな簡単に現れないよね。
と、ある意味、尤もな事を考えていたのを覚えています。

鬼教務は『尊敬する人はいますか?と質問すると、親とか友人を挙げる人が多い。その事は悪くは無いが、現場に出た時、尊敬出来る上司を探しなさい』と締め、その真意を理解したのは実際に現場に出てからでした。

「尊敬する」という事は、相手の能力や人格を良く見て知り、優れているところを認め、敬う事。

親や友人を挙げる人が多いのは、それだけ多くの時間を共有し、守られ支えられ、その歴史の中で感謝と気付きを与えて貰う機会が多いからではないでしょうか。

「職場」になると、これはまた難しいものです。良い時もあれば、腹が立つ事もある。
年齢も考え方も異なり、居心地の良い気が合う人ばかりの集まりでは有りません。
そんな環境の中で、仲の良い人は出来ても、心から「尊敬出来る人」に出逢うのは案外難しいのかもしれません。

私の十数年の看護師人生の中で「職場で出逢った尊敬出来る先輩」は、3人です。
多いのか少ないのかは分かりませんが、その内の2人はこの会社で出逢いました。

皆様もこんな悩みを抱いた事は無いでしょうか。

私はこの仕事に向いていないのでは無いか」

「私にはこの職場は合わないのでは無いか」

「これ以上頑張っても成果はあげられないのでは無いか」

お恥ずかしい話ですが、私は何回も思い悩みました。
入社当初は、本当に何をやっても教えて頂いた通りに出来なくて、自身の能力不足に落ち込むなんて言葉では語れない位、毎日が辛くて仕方なかったです
当時を知る友人に「貴女があんなに辛くても頑張っていたのを見ていたから、私も今辛くても頑張れる」と言って貰える位、苦悩の日々でした。

まあ、入社したばかりの新人なら出来なくて当たり前ですし、当然の悩みだと今なら笑える話です。自分でも本当に出来ない新人だったなとも思っています。

その時に、向かうべき方向へと背中を見せ導いて下さり、時に隣に並び手を引き歩んで支えてくれた先輩方。
私以上に喜んでくれたり、励ましてくれたり、悩んでくれたり、味方になってくれました
体調が悪い時にお手紙付きで食品を送ってくれたり、病院に行くのに付き添ってくれようとして家まで来てくれたのに私は気付かずにさっさとタクシーで病院に行ってしまい、その後直ぐに寝てしまったので何時間も待ちぼうけさせてしまったり・・・。
他のどのエピソードも愛に満ち溢れ、私が泥沼に沈み込まないよう本当に大切に育てて頂きました。
今もこの会社で頑張っていられるのは、お2人に出逢えたからです

 

今まで多くの方々がこのナースチームに関わって下さり、今日のチームの礎を築いて下さいました。
お2人とは今は隣で席を並べ甘えたり頼ったり出来なくなってしまいましたが、いつか胸を張って自慢したい。

先輩方のお陰で、多くの方々に出会い、沢山の素敵な後輩に恵まれて、こんなに素敵なナースチームになりました!と。

でも、まだ完成形ではありません。今のナースチームはこれからもどんどん伸び続けられる、そんな可能性溢れるチームです。
チーム全体でもっともっとPOWER UPして、どんな困難にも皆で一緒に乗り越え成長して行けるように、今度は私が隣に立つ番です。
お2人のようには出来ないけれど、受け継いだ意志と愛情だけは弛まずお客様のお役に立てるよう、目指すGOALに向けて進んで行きたいと思います。
その時には、また改めて自慢しに行きたいと思っています。何度でも自慢しに行きます。
先輩方はきっと毎回笑って喜んで下さると思いますが、何回も嬉しい報告が出来る、そんなナースチームを、これからも目指し続けます。

 

鬼教務からの『尊敬出来る上司を探しなさい』
この言葉の真意を改めて実感しています。

皆様は『職場に尊敬出来る上司はいますか』

たまには真面目なNEXでした。
次回は初投稿のあの人です!お楽しみに。