海外ミステリ
2016年 2月 22日 月曜日
本格的に寒くなってきましたね。
突然ですが、ミステリはお好きですか?
通勤電車でミステリ小説を読んでいる方も多いのでは?面白い作品を読むことは仕事の疲れも忘れますよね。
東野圭吾、宮部みゆき、伊坂幸太郎、湊かなえ…私も好きで、よく読みます。
皆さんのミステリデビューは海外物ではなかったでしょうか?子供向けのホームズとかルパンなど。
今回はひとつ、海外ミステリの話におつきあいください。
現代の海外ミステリも秀作があります(勿論はずれもありますが。。。)
私のお勧めは、スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズ。本国スウェーデンやハリウッドでも映画化されたのでご存知の方もいるのでは?作者逝去のため、全5シリーズになるはずだった作品は3作品目まで完成し、刊行されています。私の印象ではここで、一応の大きな区切りは付いている。(でも、続きが知りたいエピソードもあるのですが、永遠に謎のままですね)。
「ミレニアム」シリーズの魅力その1。
ヒロイン、リスベット・サランデルの最強なことったら!知力体力、そして人生を切り拓く己の力ときたら!!この人、不運力も最強なのですが、人生を切り拓く己の力のほうが何万倍も勝っている人なのです。不運力しか最強でない凡人には羨ましい限り。
そしてシリーズ2作目「火と戯れる女」以降、リスベットが暮らすお家の描写がとても素敵。あのお部屋を実写で見てみたい(私、映画版はほぼ未見なのです)。
「ミレニアム」シリーズの魅力その2。
孤島に暮す富豪の一族、大戦中の思惑が怨念のように現在にまで影響するエピソード………なんて、書くと、まるで横溝正史の世界です。これは、「ミレニアム」シリーズ、最初の作品である「ドラゴンタトゥーの女」のストーリーです。そう思うと日本人向けにはつかみは良いのではないでしょうか。
そして「ミレニアム」の世界は壮大です。2作品目、3作品目とどんどん面白く展開していくのです。
故に、「ミレニアム」シリーズの魅力その3。
ずばり物語の吸引力。どこぞの掃除機並みです。私は1シリーズ目(の前編)を美容院に持参し、カット・カラー・パーマ・トリートメントの最長コースを施術していただいている最中に前編の殆どを読破してしまいました。
担当美容師さんが「いや~、ずいぶん進んだね」と笑って(否、呆れて?)いました。というか、前編しか買っていなかったため、しかもこの日は大晦日だったため、翌元旦に朝から都心の大きな本屋に向かい急ぎ後編を購入したという思い出が。それくらいの吸引力です。
一応このシリーズにはミカエルという男性主人公がいまして、彼は彼でなかなか魅力的な人物なのですが、私の中ではヒロイン最強の印象がとても強いのですよ。(主観ですが、男性主人公が魅力を発揮するのはシリーズ3作目「眠れる女と狂卓の騎士」。これは1~2シリーズの伏線が見事に男性主人公の活躍につながっていて圧巻)
一部、過激な描写があるので苦手な方にはちょっと…な部分もあるのですが、補って余りある魅力たっぷりの作品です。
まだまだ、語りたい海外ミステリの話はあるのですが、そろそろ、お時間です。
今回は糸が担当いたしました。
*今回、この記載内容を最終チェックがてら調べていたら、別の作家が、「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」を執筆し、既に海外では刊行され、日本語訳も昨年末に発売開始されていたことを知りました。作者が変わってしまうのか…。続編は嬉しいけど、何か複雑な糸でした。
Posted by nurse005.
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