第3回:「子供とこども、気持ちのお話」

2011年 10月 18日 火曜日

こんにちは、ナースチームの黒一点ナースマンのUMAです。

さてさて、僕達が担当する窓口にはいろいろな方から電話がかかってきます。

医師・薬剤師・看護師などの医療従事者はもちろんですが、その大半を占めるのが治療をしている患者様とそのご家族です。その中でも、治療をしているこどもがかけてくる場合もあります。年齢も小学生から高校生と様々です。

小学生であれば丁寧語や謙譲語を使いすぎると緊張してしまうかな、高校生なら大人と同じように話した方がいいな、など相手の年齢にふさわしいであろう話し方にできるように、相手のことを考えながら、想像しながら対応をしています。

そこで突然ですが、皆さんこどもを字で書く時、どのように書きますか?

一番多いのは恐らく「子供」なのではないかと思います。

え?なんでそんなことを聞くのかって?

それは僕が看護大学に通っていたの頃の話(もう○年も前か・・・恐ろしい・・・)

小児看護学の授業で教授がこう言ったのです。

『皆さんのレポートを読んだけど、こどもを字で書くとき「子供」って漢字で書くでしょ?これは実は乱暴な言葉なんですよ。「供」って丁寧な言葉じゃないでしょう?』

その時までそんなことは考えたこともなかったのですが、確かにそう言われてみればそんな気がするなぁ、と思ったことを覚えています。

それ以来文章で書く時には「子供」ではなく子どもあるいはこどもで書くように意識するようになり、今ではすっかりそれが自分の中では普通の事になっています。

もちろん「子供」と書いているからといって、こどものことを低く見ているとか、おざなりにしているということは誰も考えていないかと思います。

何より一番大切なのは字面とか見た目では見えない気持ちですよね。

相手の状況や考え・話し言葉・受話器の後ろから聞こえる音。その全てから相手のことをイメージし、個々人に合った対応ができるように僕達は日々、考えながら対応しています。

それは相手の顔が見えない分、とても神経を遣うのですが、臨床現場でも看護師として多くの患者さんと接してきて、元々人と接することが好きなので、さして苦痛ではありません(なかなか上手く相手の考えを察したり、こちらの伝えたい事を伝えられない時もあるのでその時は別かもしれませんが・・・笑)。

相手が大変そうな状況の時は一緒に眉間にしわを寄せて。

相手が喜んでくれた時には一緒に笑う。

病院で働いていた時とは違い、相手の顔が見えない仕事ではありますが、だからこそ相手の感情に寄り添う、ということをより意識して行なえるようになってきたと思います。

それと同時にどんな仕事であっても、看護師として相手のことを考え、助けになりたいという気持ちは変わらないものなのだな、と実感。

この気持ちを忘れず、これからも仕事に励んでいきたいと思います。

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