2017年 4月 20日 木曜日

皆様こんにちは。2回目のSassyです♪

 

今回は『言葉』についてです。

 

どの仕事でも言えることですが、特に私たちの業務でもあるコールセンターでは言葉がとても重要です。誤解を与えず、わかりやすく、丁寧であたたかな言葉が求められます。

もちろん適切な敬語も必要ですし、医療従事者間では専門用語も使用します。

ただ、この専門用語はクセモノで、特に略語は同音異義語が多く、臨床現場では同じ病院内でも診療科によって意味が違うこともあるくらいですので注意が必要です。

 

たとえば、AAは大動脈便閉鎖と再生不良性貧血のそれぞれの略語であり、他にAMLは急性骨髄性白血病と僧帽弁前尖を表します。

APに至っては、狭心症、下垂体前葉、大動脈圧、動脈圧、酸性ホスファターゼ、活動電位などなど、これだけたくさんの意味を持ちます。

 

また、私は法律の勉強もしたことがあるのですが、医学と法律でよく使用する同音異義語がいくつかあるなあと実感しました。

 

たとえば、「梗塞」と「拘束」、「酵素」と「控訴」、「硬便」と「抗弁」、「胃管」と「移管」、「避妊」と「否認」、「軽躁」と「係争」etc…。

どの業界の話かによって、文章入力時に挙がって来る漢字の第一候補が変わるのはおもしろいと思いました。

 

また医療用語で、頻脈は英語でタヒカルディア(tachycardia)、略して「タヒる」とよく言うのですが、同僚は「(脈が)たぎっている(=水が激しく流れる)」のことだと長く思い込んでいたそうです。なんとなく意味は合っていますよね(笑)。

また、「回復」と「開腹」。

私のいた病棟では、手術直後で一般病室に戻る前の患者さんは、一時的にナースステーション横の駆けつけやすい「回復室」に入室していました。消化器外科だったので、腹腔鏡という管状の先に小型カメラを搭載した、傷口の小さな手術方法で多くの胆のう摘出術を行っていましたが、予定の腹腔鏡手術ができず、皮膚を大きく切る開腹手術になる患者さんもいました。

病棟に患者さんが戻って来たある時、「あの方は回復室に入った」と申し送りがあり、「腹腔鏡の予定だったのに、開腹になったから、開腹患者さん専用の開腹室に入ったんだ」と思う看護師も。

「開腹」と「回復」…。発音もまったく同じですものね。

 

その他、「MRI検査」のことを「イモ洗い検査」と聞き間違えたというのもありました。

なじみのない言葉だと独自の解釈をしてしまいますよね。

言葉っておもしろいな~としみじみ思います。

 

コールセンターでは誤解を与えないように、常に細心の注意を払って対応して参ります!

2017年 3月 20日 月曜日

こんにちは。

暦の上では春なのに、暖かくなるのはいつ~?と凍えつつ暮らしているピグです。

 

いきなりですが、私は今、悩んでいます。

それは、「みずいぼ」です。

 

戦いの火蓋が切って落とされたのは、思い起こせば半年前の事でした。

保育園から汗まみれ泥まみれで帰ってきた怪獣くんをお風呂に入れていると、お腹にぽつんと1~2mm程の小さなふくらみを発見。

赤みは特になく、イボの様なものでした。

本人に痒くないか聞いてみると、「かゆくないよ、○○ちゃんもあるよ。みずいぼって言うんだよ!」となぜか少し誇らしげ。

みずいぼってなに?とその晩、調べてみました。

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みずいぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です。皮膚が薄くてバリア機能の未熟な乳幼児は、まだ免疫もなく感染し易いのです。

みずいぼの中身は、モルスクム小体というウイルスと変性した表皮組織からなる白っぽい塊です。

掻いて潰れたり、ある程度の寿命で自然に脱落して、それがまた他の皮膚にくっついてその場所に感染し、次々と広がってしまうことが多いのです。

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具体的な治療はどうするのか、というと・・・

 

数が少ないうちに摘み取るのが最も確実で早く治す方法です。

トラコーマ摂子という、先が輪になった器具でみずいぼの基部を挟み、中身のモルスクム小体をつまみ取ります。

健康な子どもでは、6ヵ月~3年で自然治癒するとされていますが、個人差が大きくその患児がいつ治るかを予測することは困難です。

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ということで、保育園のおたよりに「みずいぼができました」と報告。

お返事には「園医さんの方針で、いつかは治るものなので必ず取ってくださいとは言いません。」というような事が書いてありました。

病院嫌いのこどもと、筋金入りの面倒くさがりの私。そのまま様子を見ることに。

1ヶ月程たったある日、ふとお腹を見ると、、

はちきれんばかりに育っている!!!

しかも、増えている!!

 

そこからやっとの皮膚科受診。

先生と看護師さんに開口一番「立派ですね!」と言わせる大物につき、

  • 痛みを軽減するため麻酔テープを貼ってしばし待つ。
  • トラコーマ摂子では取りきれないため、先端を切開して中身を摘み出す(ずるんと取れてちょっと気持ち良い!!)。

という方法でとりあえず大物を退治。

 

周囲に増えた小物たちについては「いつかはなくなるし、こどもが病院嫌いになっちゃうのも大変だから。」との事で退治を見送り。

乾燥すると皮膚のバリア機能が低下するため、後は保湿が大切とのことで、保湿剤を塗り。

あとは大物に成るか膿んだら受診することとなりました。

 

そこから、日々保湿したり(しなかったり)。

こどもが掻いては増え。

大物が出来てはずるりと取り出し。

幾度となく繰り返しつつ、いまだ完治に至る様子がないまま今日に至ります…

 

何が悩みかというと、嫌がるこどもを病院へ連れて行ったり、痛がるなか無理に取ったりすることがストレスです。

先生やお母さん、お父さんによって様々なお考えがあると思いますが、「ひとつのあの時に退治しておけば…!!」と悔やまれる方も多いとかなんとか(私の保育園同クラスママ調べ)

 

先日、保育園帰りに皮膚科へ行く約束をした日のこと。

お迎えの際にお腹を出して友達と「○○ちゃんのみずいぼ、おおきいね~!」「○○くんは、お腹じゃなくて背中にあるよ~!!」と楽しそうに話すこどもを見て、いつか治るしまぁいいか、と思わず笑ってしまう私でした。

・・・保湿剤、毎日きちんとがんばります。

参考:

日本皮膚科学会HP http://jspd.umin.jp/qa/01_mizuibo.html

日本小児皮膚科学会HP http://jspd.umin.jp/index.html

2017年 2月 20日 月曜日

おかげさまで入社3年目を迎えることができましたMaccorinです。

前回は大好きな「ミュシャ」について書かせて頂きました。

今年数年ぶりに「ミュシャ展」がやってきますよ~♪♪♪

国立新美術館で開催されますのでまた堪能してきます。

今回は日本を代表するイラストレーター生頼範義氏(オウライヨシノリ)についてお話させていただきます。

「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」国際版ポスターのイラストを手がけた方です。

1980年 SF雑誌に発表したスター・ウォーズのイメージ画がジョージ・ルーカスの目にとまり正式に依頼され事がきっかけで海外でも有名になりました。

まさか日本人が書いたなんて想像もできませんでした。

その後ゴジラシリーズのポスターも生頼氏の作品です。

たくさん軍艦も描かれていますがまたコレが素晴らしいです。

残念ながら2015年に肺炎で亡くなられましたが生頼氏が残した功績・作品はご子息である

画家のオーライタロー氏が受け継いで守られております。

オーライさんとは以前から知り合いで個展やグループ展などにお伺いしておりますが

お父上がこんな凄い方だったと知ったのはつい最近のことです。

近い将来、東京で生頼範義展が開催されることを楽しみに待っています。

 

ちなみに「帝国の逆襲」ポスターの原画はジョージ・ルーカスとの契約で門外不出となっているそうです。

観た~い!!

ポスター画、油絵、日本画、水彩などなど素晴らしい作品と触れ合う事が、へのへのもへじしか描けない私のストレス発散法です。