第11回:「べす子のきもち」

2012年 2月 19日 日曜日

こんにちは、べす子です。

毎日寒い日が続いていますが、風邪などひいていませんか??                                                                 今年は東京でも雪が降り、寒さの厳しい冬になりました。

私の実家は雪国で朝晩の冷え込みが元々厳しいところですが、今年は特に厳しいようで、寒い時には母が仕事から帰宅する頃には玄関が凍って開かない・窓の結露で廊下の床が凍るという事もあったようです。

  

  

先月久しぶりに帰省した際、母と温泉に行って来ました。

 

 

 

 

宿泊したホテルの近くで灯籠があったので見に行き、近くの神社でお参りもしてきました。

 

 この橋の灯籠はで出来ています。↓↓↓

 

 

 

 

 

 

さて、今年と同じように寒い日が続いていた去年の2月。私はメディカルラインに入社しました。

メディカルラインに入社する前は普通に病院の外科病棟で働いており、ほぼ毎日手術があって忙しい毎日を送っていました。

就職した病院はそこそこ大きな病院で3次救急もあったので、毎日救急車が昼夜問わずに何台も来て、事故があるとドクターカーが出動していく事もしばしば。

そんな病院の外科病棟に配属され、患者さんの事よりもいかにして自分が先輩に怒られないように過ごすかを考え、ドクターにおびえる日々。出来ないことばかりを探されて怒られ、自分でも何が出来て何が出来ないのか分からない…といった具合で看護師1年目は本当にいい思い出がありません。

そんな私も年数を重ねるうちに少しずつ患者さんやご家族と真剣に向き合えるようになり、大きなオペ直後や重症の患者さんも任されるようになりました。                                                        「外科病棟手術をして退院」というイメージを持っていましたが、実際には皆が皆オペをして状態が良くなるわけではなく、オペ後抗がん剤治療が必要になる場合もあり、状態によってはそのまま亡くなってしまう方もいました。

その患者さんの家族からは、                                                           なぜオペをしたのに悪くなるのか。                                                              なぜ大変な、辛い思いをしてオペをし、苦しい抗がん剤治療をしているのに悪くなっていくのか。

このような事を言われることが多くありました。

元々持っている疾患や状態によってはどうしようもない事かも知れませんが、自分では看護師として出来る限りの事をしているつもりだけれど、患者さんや家族にこんな言葉を言わせてしまうという事は結局何も出来ていないのではないかというジレンマが徐々に自分の中で大きくなり、一度臨床から離れる決心をしました。

現場ではないところで看護師として何か出来る事はないか。

そう思いながら就職活動をしていた時にこのメディカルラインに出会いました。

入社した当初は病院と企業とのギャップや顔が見えないお客様への対応をする事の難しさに悩み、電話が鳴るのが恐いと感じる事もありましたが『電話して良かった、有難うございました』『話を聞いてくれて有難う』という言葉を頂くと、「よし、頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。                                                                                         一年が経った今、振り返ってみるとコールセンターと臨床、全く違う環境の二つに共通している事がある事に気が付きました。

相手の気持ちに寄り添い、分かろうとすること。

これは看護師だから必要という事ではありませんが、今までは忙しさに追われ気づく事もできませんでした。

看護師だからこそ知っている知識と相手の気持ちに寄り添う姿勢で、これからもお客様のお手伝いが出来るよう日々頑張っていこうと思います。

第10回:「目覚めよ、遺伝子!」

2012年 2月 11日 土曜日

炭酸大好き深夜看護師チームのNEXです。

 

さて、今更ながらですが皆様は年末年始に大掃除はされましたでしょうか。

私は家事の中で、掃除・片付けが1番大嫌いです。見える場所だけ、座る場所だけなんとなく綺麗なら満足な性格なので、一旦掃除・片付けを始めると綺麗にする場所が多すぎて常に大掃除になってしまいます。そして毎回途中で疲れて投げ出します。                                                                                                                                                                                              これではいけないと思い、昨年より少しずつ家の中を綺麗にし始めました。

 

沢山のダンボール箱や行方不明だった品々を片付け、しばらく見ていなかった畳をやっと拝み始めた頃、開かずのダンボール箱が顔を出しました。ガムテープも古びてなんとか役目を果たしているような状態で、朧気にしか中に入っている物も覚えていない。しかし、捨てる訳にはいかない思い出の品が(たぶん)入っているダンボール箱・・・。                                     今までの私なら手を付けずそのまま押入れに眠って頂いたと思いますが、それでは駄目だ!と意を決し、まずは開封する事にしました。

 

中からは、小・中学校時代の卒業制作の品やサイン帳、リコーダー、文具、何故かカスタネット等々。思い出は胸の中にしまい、リサイクル出来ない物は全て廃棄しました。

昔から物を大切にする子だと言われていましたが、意味を履き違えていたようです。

 

そんな中、表彰状の束を見つけました。

懐古しながら眺めていると、何枚もの「皆勤賞」を発見しました。1年間、無遅刻・無欠席だと誰でも貰える賞状です。

社会人になってから結構な年月が過ぎていますが、何回も体調不良で欠勤をしました。寝坊して遅刻した事もあります。大人になっても体調管理一つ、満足に出来ていません。

そんな私を、何年間も無遅刻・無欠席で学校に通わせてくれた親に今更ながら感謝の気持 でいっぱいになりました。

 

今思い出しても朝の寝起きは悪く、起こしてくれる親を何度も口うるさく思ったものです。親の心、子知らずで、当時は自分の為に色々言ってくれているとは露程にも思わず、勉強もせず夜更かし出来る大人を羨ましく思っていました。

未だに自分のことだけで手一杯なのに、想像するだけで子育てって大変。親って凄いなあと改めて感じました。                                                    本当に、ありがとう

 

まだまだ押入れの壁は見えて来ないし、とりあえず詰め込まれて最早何を入れたかったのか分からなくなった引き出しもあります。ベランダの葉は自然の風により日々増減を繰り替えし、季節感を演出してくれています。エアコンの室外機は年季を感じさせる佇まいに変貌してしまいました。

・・・終焉の気配もありません。

しかし冬は寒いので、しばし休憩をして、春になったら掃除・片付けを再開しようかな。

それまで今の状態をkeepする事を当面の目標とし、暖かくなった頃また沢山の思い出達と対峙したいと思います。そして、今までの感謝の気持を込めていっぱい親孝行をしておこう。

 

働きながらも掃除・片づけをして、健康管理までしてくれていた親の遺伝子が、そろそろ目覚めてくれないかなあ・・・と本気で願っているNEXでした。

 

 

 

第9回:「ピアカウンセリング」

2012年 1月 27日 金曜日

年末年始、皆さまはどのようにお過ごしでしたか??                                                          忘年会・新年会でついつい食べ過ぎ(飲みすぎ)、顔の丸さに磨きがかかったピグです。

大学時代の友人との忘年会で、「ピアカウンセリング」についての話題があがりました。                                       「ピアカウンセリング」…‘カウンセリング’は知っているけど、‘ピアカウンセリング’って?という方もいらっしゃると思います。

Peer=仲間、つまり同じものを共有する人という意味です。

人間は、機会があれば自分自身の問題を解決する能力をもっています。                                                                      カウンセラー(同じ問題をもつ仲間)が話をきいて共感し、問題の解決に寄り添って、最終的には相談者自身が自分の力で問題を解決する力を培っていく、ということなのですが…ちょっとカタいですね。

ざっくり言えば、仲間に悩みを話しながら考えを整理したり、気付いていなかった自分の気持ちに気付いたりする中で、自分自身で悩みを解決する方法を探していく。それがピアカウンセリングです。

実は私、大学時代にピアカウンセラー養成講座なるものを受け(夏休みの数日間、缶詰になって講義を受けたりアクティビティをしました)ピアカウンセラーとしてささやかながら活動していました。

講義では、話を聞く姿勢・相槌の打ち方など相手の話を引き出す具体的なコミュニケーションスキル等を学びました。アクティビティではカウンセラー・カウンセリーどちらの立場も経験する中で、仲間に自分の話を受け止めて貰えた・共感して貰えたと感じた時のほっとした気持ちを実感したり、聞き手の話の聞き方ひとつで話し手の感情や考えは変わることに驚いたり。簡単な気持ちで参加した講座でしたが、思った以上の学びがありました。

その時は自分が電話の仕事をするなんて思ってもいませんでしたが、メディカルラインで働き出しそのときの学びを思い出す機会が多々ありました。

ナースチームの担当窓口には、医師・薬剤師などの医療関係者だけではなく、患者様やそのご家族からの相談も多く入ります。特に患者様やご家族からのご相談では、「今困っている事」で電話を頂いた背景に「治療や日常生活についての悩み・不安」があることも多いです。

相談を受ける私は、お電話頂く方と全く同じ立場・同じ仲間という訳ではありません。

でも、お電話いただいた方の背景を考えて、時には相談者の方とPeerであるようにその気持ちに寄り添って。ただ目の前の問題を解決するだけでなく、相談者が自分の気持ちを整理したり気持ちが前向きになるような手助けが出来たなら。

そんな風に思いつつ、今日もデスクに向かうピグでした。